この記事ではカロテノイドについて紹介していきます。カロテノイドと言われても何のことかわからないという方も多いのではないでしょうか。
カロテノイドとは自然界に存在する赤っぽい色素で、大きく分けるとカロテン類とキサントフィル類に分類されます。
カロテン類には緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンやトマトなどに含まれるリコピンなど聞き馴染みのある成分があり、キサントフィル類にはみかんに含まれるβ-クリプトキサンチンやとうがらしに含まれるカプサンチンなどがあります。
カロテノイドは数百種類ありますが、主に上げられるのは6種類です。リコピン、α-カロテン、β-カロテン、ルテイン、ゼアキサンチン、β-クリプトキサンチンです。聞いたことがある成分もあるのではないでしょうか。
今回は、シーバックソーンベリーやヘマトコッカス・プルビアリスに含まれているカロテノイドについて紹介したいと思います。
βカロテンとは
βカロテンは、植物がもっているオレンジ色の色素成分です。抗酸化作用があり、体内ではビタミンAが不足した際にはビタミンAに変換されて働きます。ビタミンAは、薄暗いところでも見える夜間視力の維持、皮膚や粘膜を健康に保つ効果など免疫力を保つのに貢献しています。
β-カロテンは、体内のビタミンAが少ないとビタミンAに変換されますが、多いと変換されずに排出されます。ビタミンAは、レバーや卵などにも多く含まれますが、体内に蓄積されやすいため摂りすぎると人体に悪影響を及ぼします。しかし、β-カロテンは必要な分しかビタミンAにならないため、摂りすぎという状況を引き起こしません。
リコピンとは
リコピンは天然の赤色色素です。カロテノイドの中でもリコピンはとりわけ強い抗酸化力を持っており、β-カロテンの2倍以上含まれています。体が酸化をすると老化や生活習慣病に罹りやすくなります。その原因が活性酸素と呼ばれる酸素です。活性酸素は普段呼吸をしていても取り入れてしまいます。そのため、無意識のうちに蓄積されてしまう可能性のある怖いものです。抗酸化作用というのは、人体に必要でない悪影響を与える酸素を減らしてくれるということです。
ゼアキサンチンとは
ゼアキサンチンは、緑黄色野菜に多く含まれている天然の色素です。
強力な抗酸化作用を持ち、目の黄斑部に存在しているため、黄斑変性症や白内障の予防に対する効果があるとされています。
ゼアキサンチンはキサントフィル類に属しており、緑黄色野菜などに豊富に含まれています
ゼアキサンチンは人間の体内において、目の黄斑部や水晶体などにルテインとともに存在しており、600種類以上存在するカロテノイドの内、網膜の黄斑部に存在しているカロテノイドは、ゼアキサンチンとルテインだけだといわれています。
ゼアキサンチンは、強力な抗酸化作用を持つ成分であり目の健康維持に深く関与しています。黄斑部とは網膜の中心部であり、直径2mm、厚さ0.2mmほどの非常に小さな部位です。カメラのフィルムのような役割を担っている部分であり、像を結ぶ場所となっています。黄斑部は眼球で光が最も集まる部分であり、視力を支えている非常に重要な部位です。
ゼアキサンチンには、光のダメージから目を守る働きがあります。ブルーライトなどの光は活性酸素を生み出す原因であり、その光の一番集まる黄斑部の抗酸化に関わるゼアキサンチンは健康な人体を維持するうえで欠かせない成分と言っても過言ではない成分です。
ルテインとは
ルテインは緑黄色野菜に多く含まれている天然の色素です。効果はゼアキサンチンと非常に似通っていますが、違いはその存在箇所にあります。ゼアキサンチンが黄斑部の中心にあるのに対して、ルテインは黄斑部の周辺に存在しています。
クロロフィルとは
クロロフィルは緑色の天然色素です。クロロフィルは植物が光合成を行う際に重要な役割を果たす成分であり、太陽エネルギーを化学エネルギーに変換し有機物を生成します。このクロロフィルは人間や動物の体内でも重要であり、電子伝達を助ける酸化還元反応物質として機能します。その結果、健康の異常を正常に戻す役割を果たします。クロロフィルは植物の葉緑素とも呼ばれており、生き物が生きるために必要な酸素と栄養を生み出します。そのため、クロロフィルは体内の代謝を活性化し、健康な状態に戻すのに役立つ重要な成分です。クロロフィルは特有のパイ電子(自由に動く電子)を多く持ち、電子伝達を円滑に行うことにより、酸化還元反応を促進します。不健康の原因のほとんどは炎症や過酸化状態にあることから、クロロフィルは健康を改善する力を持っています。クロロフィルは強い抗酸化物質であり、カロチノイド、フィコビリン、キサントフィルなどの物質と連携して、酸化から守ってくれます。消臭、抗菌、コレステロール調整、血液浄化、血行促進、デトックス、抗がん作用などがあり、ビタミンCの酸化を抑制する効果も期待されています。クロロフィルは健康に多くの利益をもたらす重要な成分です。
豊富に含まれている食べ物
β-カロテン
にんじん、ほうれん草、ピーマン、かぼちゃなどの緑黄色野菜
かんきつ類、スイカ、柿、あんず、金時人参、ピンクグレープフルーツ、ピンクグァバ
リコピン
トマトに含まれていることで有名ですが、他にもスイカ、柿、あんず、金時人参、ピンクグレープフルーツ、ピンクグァバ、パプリカ、ほうれん草、とうもろこし、パパイヤ、マンゴー、スピルリナなどにも豊富に含まれています。
ゼアキサンチン
ほうれん草に最も多く含まれており、その他にも玉ねぎ、キャベツ、ピーマン、カボチャ、卵黄に豊富に含まれています。
ルテイン
ルテインは最もケールに多く含まれています。その他にも。乾燥プルーン、アボカド、ほうれん草、小松菜、モロヘイヤ、ヨモギなどにも豊富に含まれています。
クロロフィル
クロロフィルは植物の葉緑素のもととなる成分のため多くの植物に含まれていますが、中でも、緑黄色野菜(スプラウト、ほうれん草、パセリ、レタス、小松菜など)、キウイ(緑色の果肉)、大麦若葉、植物性プランクトン(スピルリナ・クロレラなど)に多く含まれています。
これらの食材には、身体にとって重要な栄養素や抗酸化物質が豊富に含まれており、健康維持に役立つことが分かっています。食事に取り入れることで、バランスの取れた栄養を摂るのに役立ちます。
古代から続く植物を感じませんか?
カロテノイド、天然色素の健康に与える素晴らしい効果を知っていただけたと思います。しかし、これらの成分を毎日摂取することは難しいという方が多いのではないでしょうか。そんな時には、サプリメントによる摂取がおすすめです。もちろん普段の食事を摂らなくてよいという事ではありません。あくまで補助という形です。そこでさらにお勧めしたいのは、ピュアサーキュレーションです。カロテノイドをはじめ、ビタミンやミネラルなどの必須な栄養素とそれを補助する成分が豊富に含まれているサプリメントです。世界中の古代から愛され続けている植物、シーバックソーンベリーやイチョウ、ヘマトコッカス・プルビリアス等が凝縮されています。この機会にぜひ試してみませんか?