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スピルリナに含まれている【ミネラル】とは?

ミネラルとは?

ミネラルとは、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミンと並んで五大栄養素と呼ばれている栄養素で、筋肉や血液を生成する役割があります。ミネラルは主要ミネラルと微量ミネラルに分かれています。主要ミネラルはカルシウム・リン・イオウ・カリウム・ナトリウム・マグネシウム・塩素の7種類があります。微量ミネラルは鉄・ヨウ素・亜鉛・銅・セレン・マンガン・コバルト・モリブデン・クロムの9種類があります。今回はその中でスピルリナに豊富に含まれている、カルシウム・リン・カリウム・ナトリウム・マグネシウムについて紹介していきます。

主要ミネラル

カルシウム

カルシウムは、人体に最も多く含まれるミネラルであり骨や歯を形成します。成人の体内に約1kg含まれていてミネラル16種の中で最も多く存在。カルシウム不足は歯や骨を弱くしてしまいます。また、骨粗鬆症が起こりやすくなり、神経や筋肉の興奮が高まり筋肉の痙攣やてんかんが起こります。そのほかに錯乱や抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のチクチク感などの症状が現れることがあります。

リン

リンは、タンパク質や脂質、カルシウムと結合することにより人体に良い影響を与えます。
タンパク質や脂質と結合することにより、リン脂質という物質に変化し細胞膜の原料になります。カルシウムと結合することにより、リン酸カルシウムという物質になり骨や歯を丈夫に育ててくれます。その他にも、内臓の維持やエネルギーを生み出すATPという物質の原料になることや、DNA、RNAなどの核酸の構成にも役立っています。リンが欠乏すると、骨・歯やDNAの発達に支障が出やすくなります。反対に体内のリンが過剰になると、カルシウムの吸収を妨げるなどの悪影響が出ます。

カリウム

カリウムの大部分は細胞内に存在し、ナトリウムと作用し細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりするのに重要な役割を果たしています。また、血圧を下げる効果や神経刺激の伝達、心臓と筋肉の機能調節、細胞内の酵素反応の調節などを行っています。現代の異本では不足する事は滅多にありませんが、体調不良等による嘔吐や下痢が原因でカリウムが不足してしまうおそれがあります。カリウムが不足すると、脱力感や筋力低下、食欲不振等の症状がおきます。

ナトリウム

ナトリウムは成人の体内に約100g含まれている元素で、主に細胞の外側に存在し細胞内外のミネラルのバランスを保つためには不可欠の元素です。ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスや細胞外液の浸透圧を維持しているほか、酸・塩基平衡、筋肉の収縮、神経の情報伝達、栄養素の吸収・輸送などにも関係しています。また、水分を保持しながら細胞外液量や循環血液の量を維持し血圧を調節しています。ナトリウムは、塩分の多く含まれている食事に多く含まれていることから、現代の日本人が最も過剰に摂取してしまう栄養素です。カリウムを多く摂取することで以下のような問題を引き起こしてしまうリスクを抑えることができます。むくみや口の渇き、高血圧や胃がん、食道がんのリスクを高めます。一方で、不足すると、筋肉に痛みが生じてしまったり、脱水症状、嘔吐をともなう食欲不振、極度の疲労などの症状があります。暑い時期や激しい運動後に起こる可能性があるので注意が必要です。

マグネシウム

マグネシウムは、多くの酵素を活性化して生命維持に必要なさまざまな代謝に関与しています。補酵素として300種類以上の酵素の働きを助ける効果やエネルギーを生み出す効果、栄養素の分解、合成、血管を拡張させて血圧を下げたり、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくしたりする効果等があります。現代の日本では不足するということは滅多にありませんが、平均的に少し摂取量が足りない方が多いようです。マグネシウムが不足すると、骨の形成に影響が出たり、高血圧、筋肉のけいれんが引き起こされたりすることがあります。また、自然の精神安定剤と呼ばれる事もあり、不足すると興奮しやすくなる、神経過敏、嗜眠、うつ、錯乱などを起こすこともあります。

ミネラルは、相互作用によって人体に欠かせない効果を生み出します。どれか1つの栄養素を多く摂取するのではなく、バランスよく摂取することが必要です。日常的に不足する可能性の低い栄養素ですが、同時に少し足りていない方が多い栄養素です。意識的に摂取することをおすすめします。

ミネラルの多く含まれている食材

カルシウム

牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べられる小魚、豆腐や納豆などの大豆製品、野菜類や海藻などに多く含まれます。特に、牛乳や乳製品に多く含まれており、吸収率も最も高いです。

リン

玄米やライ麦パンに最も多く含まれており、うどんや蕎麦、エビ、カニ、魚卵、干物にも多く含まれています。

カリウム

藻類、果実類、いも及びでん粉類、豆類、肉類、魚介類、野菜類などに多く含まれます。ずいきや昆布、ワカメなどに最も多く含まれています。

ナトリウム

塩、しょうゆ、みそなどの食塩を含む調味料の他、ハム、ウインナー、練り製品、即席めんなどの加工食品や野菜の漬け物などにも多く含まれています。小麦粉で作られる一般的なパンに最も多く含まれています。

マグネシウム

ひじきやほうれん草、玄米ご飯、アーモンドに多く含まれています。あおさや青のり、ワカメに最も多く含まれています。

ミネラル

前述した通り、日本人が不足して諸症状が出ることは非常に稀です。しかし、ナトリウム以外のミネラルの摂取量が少し足りていない方が平均的に多くいます。ナトリウムを多くとってしまうからこそその他のミネラルを積極的にとることが必要です。しかし、バランスの良い食事や栄養素を気にした食事を毎日欠かさず食べることは非常に難しいのではないでしょうか。そんな時にぜひ試してほしいのがサプリメントです。食事でとりにくい栄養のほかに人体で生成できない有用な栄養を効率的に摂ることができます。

スピルリナを試してみませんか?

主要ミネラルの必要性は分かっていただけたと思います。もちろん、ミネラルに特化したサプリメントを摂取することは良いことです。しかし、この機会に試してほしいのがスピルリナを使ったサプリメントです。スピルリナとは、スーパーフードとして近年注目されている藻です。スピルリナには今回紹介した主要ミネラルの他に微量ミネラルやビタミンB群、カロテノイドなどの不足しがちな栄養素が豊富に含まれています。また、豊富にタンパク質が含まれており筋力の低下の気になる方や、トレーニングをしている人にも嬉しいサプリメントです。この機会にスピルリナのサプリメントを試してみてはいかがでしょうか?

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